【施設の説明】
休日に一番賑わう北野坂を一番上まで上がり、突き当たった道を少しだけ西へ向かうとすぐに白亜の建物が右側に現れます。
1985年に建てられた建物は、インドから取り寄せた大理石で覆われ彫刻が施され堅牢かつ荘厳な雰囲気を醸し出しています。
大理石でできた階段を登ると扉があり、さらに中階段を上り最上階である3階が礼拝スペースとなっています。部屋の真ん中には祭壇があり開祖マハーヴィーラの尊像が安置されています。
【お祈りの仕方】
信者でないかぎりお祈りはできませんが、お祈りを見学することは許されます。ルールを守って見学をさせてもらいましょう。
【宗教の説明】
ジャイナ教は紀元前5~6世紀頃に創設され、インド以外にはほとんど伝わらない民族信仰で信徒数は少ないが、一般的に所得が高く影響力を保持しています。
開祖はマハーヴィーラとい言われ、武人階級で、意味は「繁栄をもたらす者」。ジャイナ教のジャイナは「ジナ(勝利者)の教え」という意味で、マハーヴィーラが苦行の末に完全知を体得し勝利者となったことから由来します。
ジャイナ教のシンボルマーク(スワスティカ)は右マンジの上に3つの点があり、更にその上に半円の上にある点が解脱(モクシャ)を意味し最終目標です。マンジは生まれ変わりの4つの状態を表します。3つの点はトリ・ラトナという基本的な心得で左から 1.正しい知識はジャイナ教の信条から 2.正しい信仰はジャイナ教を信じること 3.正しい行いはジャイナ教の教えに従うこと の3つを意味します。
徹底した禁欲主義で厳格な戒律があり、その一つが「5つの大誓戒」で、第1の誓戒は不殺生(アヒンサー)で特に重要視されます。そのため口を布で覆って口の中に入った虫を殺生しないように、また僧侶は常にホウキを持ち歩き虫を誤って踏みつけないようにします。また食生活では厳格な菜食主義(ストリクト・ベジタリアン)で、野菜の中でも土の中の球根や根菜類も食べません。断食の日もあります。
【付帯情報】
神戸には30家族130名ほどのジャイナ教徒が暮らします。そのうち8割が真珠貿易の仕事をしています。ちなみに東京はダイヤモンドを扱っています。
マハトマ・ガンディーはジャイナ教から大きな影響を受けました。
【旅人目線】
以下は敷地入口の看板に明記されています。ご注意ください。
・喫煙および飲食の禁止
・月の障りの方の入場の禁止
・寺院内での撮影の禁止
・入場可能な日時:日曜祭日 12:00~16:00
これ以外にも、実際に入場する際に敬虔な信者の方に注意を受けたことがあります。外階段を登り室内に入るところに靴を脱ぐところがあるのですが、そこまで土足で上がって行ったことを咎められたことがあります。また荷物も室内に持ち込むなと咎められたこともあります。これは恐らく禁じられたものを持ち込まれたくないからだと思われます。それは例えばお酒やタバコ、更には生き物を殺生して作った革製品などです。
礼拝室はとても静かで礼拝も見たことのない様式なので、何度見ても緊張します。
【施設概要】
施設名称:バグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院
設立:1985年
住所:神戸市中央区北野町3-7-4
連絡先:078-241-5995
地図:
コメント
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